2025年現在、「50代での早期退職」や「セカンドライフのシンプルな暮らし」を考える人が少しずつ増えているようです。
でも、実際に退職してみると想像以上に「これまで通り」ではいかないことに気づきます。
僕は55歳で早期退職。
早期退職後の生活は、ある程度イメージしていました。
しかし、実際はイメージ通りとはいきませんでした💦
早期退職は、いろいろなことがガラリと変わったのです。
だからこそ退職前に「家計の土台」を整えておくことが大切。
想像以上に大きな安心につながりました。
この記事では、僕自身の経験をもとに
- 退職前に行った「貯金」「借り入れ」「資産運用」のチェック
- 退職後に見直した「保険」「住宅ローン」「固定費」
- 実際に直面した“リアル”な生活の変化
を、できるだけ具体的にお伝えします。
同じように「セカンドライフ」を考えている人のヒントになれば嬉しいです。
退職前に僕がやった「家計の土台」のチェック
早期退職を決める前に僕が準備したことは次の通りです。
貯金の確認 ー “安全マージン”を見える化する
まずは、自分の手元にある財布の中身を総確認しました。
つまり銀行預金、会社の財形貯蓄、そして見込みの退職金など…。
あらゆる「使えるお金」を洗い出しました。
退職直後から年金受給が始まるまでの間、収入は大きく減る可能性があります。
だからこそ、すぐに使えるお金(いわゆる「生活防衛資金」)がどれくらいあるかを知ることが最初の大事なステップです。
投資や資産運用は長期的な備えになります。
しかし不透明な状況では使えないお金になります。
まずは「当面の生活費をまかなえるだけの現金」を確保する。
この“安全マージン”こそが、精神的な安心につながりました。

当面の生活費って…
いくらあればいいの?
ある資産運用の本では当面の生活費は最低でも月給の3ヶ月分と説明されていました。
資産運用は元本割れのリスクがあるので生活費の確保が最優先という考え方からきたものです。
この情報を参考にしました。
借り入れ残債の確認 ー ローンを抱えたまま退職はかなりリスク
我が家では住宅ローンが唯一の借り入れ。
退職前に残債がどれくらい残っているのか返済計画をきちんと確認しました。
特に住宅ローンや車のローン、教育ローンなどのように月々固定で出ていくお金は退職後に重くのしかかりやすい出費。
借金が残っているなら…
退職 → 収入減少 → ローン返済で生活苦
のパターンにならないよう事前に算段しておくのが大切です。
早めの資産運用 ー “未来への保険”を作る
僕は39歳のときから積立形式の投資信託で資産運用を始めました。
きっかけは若いころに経験した体の大きな手術。
「将来、ずっと働き続けられるか分からない」という不安からです。
資産運用は、すぐに役立つ「すぐ使えるお金」ではありません。
経済状況次第では価値が上下するリスクもあります。
ただ、長期でコツコツ積み立てることである程度の資産のバックアップができました。
その安心感は、早期退職を決断する後押しになったと思います。
退職後に大きく見直した “固定費” のこと
早期退職後、まず最初に向き合ったのは「家計のスリム化」。
収入が減るのは分かっていたので、
- どんな固定費が毎月出ているのか
- それは退職後も本当に必要なものか
- 今の暮らしに合っているのか
をひとつひとつ見直しました。
医療保険の見直し 退職直後の大きなテーマ
僕の場合、会社員時代に加入していた生命保険がやや手厚い内容になっていました。
これからのライフスタイルを考えると…

本当にここまで必要だろうか?
と感じる部分もあって、保障内容をシンプルなものへ整理しました。
固定費の見直しで効果が大きいのはやっぱり「保険」。
毎月の負担を減らしつつ、必要な安心だけを残す。
これだけで気持ちがぐっと軽くなりました。
住宅ローン完済 精神的にも家計的にも大きい
そして、退職直後に僕が思い切って決断したのが 住宅ローンの一括完済。
もちろん、全員が同じタイミングで完済すべきというわけではありません。
ただ僕にとっては、
- 毎月の固定出費を一気に減らせる
- 収入が減る状態でも安心して生活できる
- “家” という資産が気持ちの支えになる
この3つが大きかった。
退職して収入が大きく下がったあとでも、「住まいに関する不安がない」というのは老後の安心に直結します。
実際に退職してみて分かった “暮らしの変化”
早期退職後の生活は決して贅沢ではありません。
でも、意外と “不便” でもありませんでした。
むしろ僕は…
「お金のために働く」から解放されたことで、心に余裕が生まれた
というメリットを強く感じています。
収入は確かに下がる。でも「支出のコントロール」ができる
退職前は収入が減ったら生活が苦しくなるのでは?
と漠然と不安でした。
でも実際に暮らしてみると…
- ローンがない
- 固定出費を見直してある
- 毎日のペースがゆっくりになる
こうした生活の変化があって、思っていたより支出は安定しました。
お金よりも大きいのは “時間の余裕”
働いていた頃は、いつも時間に追われていました。
でも退職してからは…
- 朝の通勤がない
- 自分のペースで働ける
- 体調に合わせて休める
- 家族との時間が増える
この“ゆったりした時間”こそ、早期退職をして得られた最大のメリットだったと思います。
早期退職に迷うなら…まずは “家計の棚卸し”
早期退職は、単に「会社を辞める」という選択ではありません。
人生の大きな転換点です。
でも、準備をしておけば必要以上に怖がる必要はありません。
準備内容は次のとおり。
- 使えるお金を把握する
- 借金・ローンの状況を確認する
- 固定費を見直し、不要な負担を減らす
- 資産運用は無理なく長期で
- 自分の暮らし方に合った保障や保険に調整する
こうした “家計の土台づくり” をしておくことで、退職後の不安は大きく減ります。
まとめ
早期退職後は生活環境がガラリと変わります。
実際に退職して僕が思うのは…
「収入」よりも
「支出のコントロール」と「心の余裕」
これが、50代以降の暮らしの安心につながる
ということ。
この記事が、同じように早期退職を考える方の背中をそっと押す “きっかけ” になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。


