インコケージの床には何を強いていますか?
多くのケージは、床に金網があってその下に糞を受けるトレイが設置されている構造になっています。
多くの場合、床網の下(トレイの中)に新聞紙などの紙を敷いているのではないでしょうか?
ネット上でインコに関する情報をいろいろ見ていると、紙を敷く以外の使い方もあることがわかりました。
しかも、いくつかのパターンがあってそれぞれのメリットを謳っています。
結局、インコの床材は何が良いの?
という疑問が出てきます。
この記事では、インコの床材の代表的な4つのパターンを取り上げました。
それぞれのメリット、デメリットを見ながらインコの床材は何が良いのかを考えました。
インコ 床材 代表的な4パターン
僕が子供だった頃、飼っていたセキセイインコの床材は床あみの下に新聞紙を敷いていました。
鳥かごの床材についてあまり気にせず、これがスタンダードだと思い込んでいました。
ところが、インコに関する情報を見ていると…
鳥かごの下に敷くものにはいくつかのパターンがあることが分かりました。
インコの床材の代表的な4つのパターンは次のとおり。
- 床あみの下に紙を敷く
- 床あみは使わず紙だけ敷く
- 床あみも紙も使わない
- 床あみは使わずバードマットを敷く
それぞれのメリットとでデメリットを見ていきましょう。
床あみ(糞切りあみ)の下に紙
インコケージの下にある金網のこと糞切りあみと言うそうです。
その糞切りあみの下に新聞紙やキッチンペーパーなどの紙を敷くパターン。
我が家も初めはこのパターンでした。
メリット
- 糞や食べこぼしをいたずらできない
糞切りあみを使用すると糞や食べこぼしの餌をいたずらできないというメリットがあります。
糞や食べこぼした餌は網の下に落ちます。
網の下に落ちるのでインコが糞を踏んづけてしまうことが少なくなります。
糞尿と混ってしまった食べ残しの餌を食べてしまうこともなくなります。
デメリット
- 掃除がとても大変
- 怪我のリスク
ほとんどの糞は網の下に落ちるけど、網自体に付着する糞も結構あります。
その糞が固まってしまうとなかなか取れず掃除がとても大変です。
糞切りあみにこびりついた糞も落とせる掃除グッズも販売されています。
糞切りあみを使用することで怪我のリスクもあります。
糞切りあみにインコの脚が引っかかって怪我をする例が報告されています。
怪我の原因になりかねない糞切りあみ。
コンパニオンアニマルという考え方が定着しているヨーロッパでは糞切りあみを使っているだけで虐待になる国もあるようです。
紙だけ敷く
糞切りあみは使わずケージ下のトレイに紙だけ敷くパターン。
紙は新聞紙であったりペット専用シートを敷く人もいます。
メリット
- 掃除が楽
- 怪我のリスクがない
糞切りあみの掃除がないので掃除の手間が減りグッと楽になります。
掃除が楽ということは丁寧な掃除にも繋がります。
結果的に衛生面への効果も期待できます。
糞切りあみが無いので脚が引っかかって怪我をするリスクはなくなります。
デメリット
- 脚や体に糞が付く可能性
- 不潔飲食のリスク
糞切りあみがないので、シート上に落ちた糞の上を歩く可能性があります。
その時に脚や身体の羽に糞が付着する可能性があります。
またシート上に落ちた糞や糞と混じった食べこぼしの餌など不潔なものを口にしてしまう可能性もあります。
床シート自体を誤飲してしまうリスクも考えられます。
何も敷かない
ケージの床には何も敷かず、トレイだけというパターン。
メリット
- 掃除がかなり楽
- 紙の誤飲リスクがない
掃除をするのは床のトレイのみ。
とてもシンプルなので掃除の手間が減りかなり楽になります。
床シートを使わないので、紙を誤飲してしまう可能性はありません。
デメリット
- 脚や体に糞が付く可能性
- 不潔飲食のリスク
床シートを使わないので、水分を吸うものは何もありません。
インコの糞尿やこぼしてしまった水はトレイの中にそのまま溜まってしまいます。
床シートを使った場合より脚や羽が汚れやすくなります。
床トレイの中に落ちた糞や糞尿と混じった食べこぼしの餌など不潔なものを口にしてしまう可能性があります。
バードマットだけ敷く
床あみ(糞切りあみ)は使わず、バードマットという市販のおがくずを敷くパターンです。
現在の我が家はこのパターンです。
メリット
- 掃除が楽
- クッション材の役割
バードマットが水分を吸うので糞尿が落ちたところだけ塊になります。
糞の部分だけ取り除くことが可能になります。
糞の除去だけを考えるなら掃除は楽な方です。
バードマット自体がフワフワしているのでインコが万が一下に落ちてもクッション材になります。
我が家のインコたち3羽とも、遊んでいる最中に止まり木から落ちることがあるんです(汗)
鳥なのにね💦
過度な期待はできませんが、万が一の時クッションの役割を果たしてくれます。
デメリット
- 糞の状態を観察しずらい
- 不潔飲食と誤飲のリスク
- 不衛生になりやすい
ネット上では糞の観察がしづらいという意見が見られました。
インコの糞を観察することは、インコの健康管理上とても重要です。
バードマットを実際に使っていますが、糞の状態が確認しずらいと感じたことはありません。
淡い単色のペットシートや何も敷かない場合に比べれば観察がしずらいと言えるでしょう。
不潔飲食の可能性は、ペットシートを敷いた場合や何も敷かない場合と同様。
誤飲のリスクについては、バードマット自体の誤飲の可能性です。
バードマットで遊ぶインコもいます。
誤飲リスクがあることを知っておくことが必要です。
我が家ではインコたちがバードマットを誤って飲んでしまった!ということは起きていません。
糞で固まったバードマットの部分だけ取り除く掃除では不衛生になりやすいと言えます。
バードマットの中には食べこぼした餌や抜け落ちた羽が混じっています。
定期的にトレイの洗浄やバードマットの全交換を行った方が衛生的に良いでしょう。
圧縮タイプのバードマットは別記事で紹介しています!
インコ 床材 オススメ は?
インコの床材について4つのパターンを見てきました。
それぞれメリットとデメリットがあり、オススメを決めることができません。
しかし、4つのパターンを比較したことでインコの床材選びに大切なポイントが分かりました。
選択のポイントは次のふたつ。
- インコにとって安全で快適かどうか
- 飼い主が負担に感じず扱いやすいか
インコにとって安全で快適かどうか
インコにはそれぞれ個性があります。
インコの種類が違えば、インコの行動は違います。
同じ種類のインコでも個体によって性格が異なります。
活発に遊ぶインコ、大人しいインコ、餌を食べ散らかすインコなど…
自分が飼っているインコがどんな性格なのかを知り、そのインコに合った安全で快適な環境(床材)を選択することが大切です。
飼い主が負担に感じず扱いやすいか
インコに合った床材を優先するあまり、飼い主さんの負担が上がってしまっては良い状況と言えません。
飼い主さんのお仕事やインコのお世話に費やせる時間など、考慮するポイントはいくつかあります。
その点も踏まえた上で、インコの安全と快適さを考慮しつつ飼い主さんも負担なく長く扱える床材を選ぶことが大切です。
まとめ
インコの床材ひとつ取り上げても、いろいろと考える要素がありました。
それぞれのメリットとデメリットを知った上で、自分たちのインコライフに合った床材選びができると良いですね。
この記事がインコの床材選びの参考になれば嬉しいです。